概略
体験版の最後にシーンあり。
丈太郎は幼い頃に出逢った外国人男性ブライアンの影響で、外国人との交流を夢見て『異文化研究会』に所属した。が、そこは奇人・変人の集まりでしかなかった。異文化とはオカルトだ、と言って憚らない幼馴染の木住野純。浪漫の代名詞「ドリル」に生涯を捧げる漢、真島幸太。異文化研究会創始者であり、稀代の変人である黒木円を筆頭とした個性派チーム。一つ上の先輩である円が引退することになり、新会長に任命されてしまった丈太郎。そんなわけで、会長となった彼の波乱の日々は始まった……。苦労症だね、大変だ(笑)
まず思ったことは、体験版が公開されるのが遅くないですか。発売の約2週間前になるわけですが、早いの場合はマスターアップ告知があってもおかしくない時期かなと。
シナリオ
気になったのは体験版が短い点。メインヒロインが4人いるのですが、4人目が出てくる頃に体験版が終了します。もっと寄越せとは言いませんが、これで本編の何割くらいになるんでしょうか。それ次第でかなりボリュームに違いがでるのでは。そこが少し気になりますね。ボリューム不足で尻すぼみにならなければよいのですが。
多くの人に「平凡な日常」を思い描いてください。と訊ねたならば殆どの人が思い描くような日常を具現化した作品でしょうか(美少女がいるかどうかは別として)。友人を含めた個性派集団の掛け合いは面白いと思いますが、後々の展開をわくわくしながら読める作品ではないです。あくまで平凡な日常。ただし、エストルートだけは彼女の立場柄泣きゲー的なシナリオになるかも。
グラフィック・演出
立ち絵がころころ変わります、物凄く丁寧に作っている印象を受けました。また組み合わせ(差分ではなく)の使い方が巧いですね。あいかわらずSDの破壊力が恐ろしい。他にも画面がワイド対応であること。4:3でも可能で汎用性があります。ワイド作品が増えることは良いことだ。
CGで気になる点があるとすれば、正面の立ち絵でしょうか。他の角度だと問題ないのに、正面だけ違和感が。慣れれば気にならないレベルですし、粗探ししてるみたいであまり言いたくないのですけど。
楽曲・BGM
オープニングのフルマダー? 作品の雰囲気にあっていて素晴らしい。毎度のことですがボーカルコレクションには期待しています。BGMも作品の雰囲気にあっていてなかなか良い感じではないでしょうか。ボーカルコレクションは発売されるのは周知の事実ですが、サウンドトラックが発売されたことはないですよね、確か。もったいないのではないでしょうか。今更なんですが、私のBGMの判断基準が「気に入るかどうか」といった感じで曖昧でして「打ちこみすげぇ」とか技術的な問題はわからないです。
キャラクター
これ、これだよ。私としてはAXL作品はキャラゲーだと思っています。ヒロイン達を見ていると楽しくなってきますね。それだけではなく、北側寒囲さんの書く男性キャラクターも好きなんですよ。癖があってアレな人が多いけれども憎めないと言うか、決めるべき所での主人公を後押しや表立っては何もしないけれど裏からサポートしたり.といった役割をしっかり抑えてくれるので、ヒロインだけではなく男性陣にも注目して欲しいなぁ〜.なんて思っています。いや、まぁ、北側さんの作品を1,2作品しかやったことないので「それだけでわかったつもりでいるのか、お前は何を言ってるんだ。」と言われてもおかしくないですが。
期待度
65点
シナリオ、グラフィック共に丁寧に作られているようですね。「大きなあたりはないが、はずれもない」と言われるのも納得。これが安定のAXLと言われる所以なのでしょう。重厚なシナリオを共通・個別で期待するよりも、イチャラブやキャラといった雰囲気に比重を置いた方が楽しめそうですし、そういった作品に仕上がりそう。期待できると思いますが、ボリュームが心配なのでこの点数。
『かしましコミュニケーション』のデモムービー
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